彫金におすすめのサンドペーパー

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サンドペーパー、紙ヤスリ、布ヤスリ、耐水ペーパー…いろいろな種類と呼び方がありますが、当ブログではそれら紙状のヤスリを全てひっくるめてサンドペーパーと呼んでいます。

ところで、名称もさることながら、素材も番号もいろいろあって、どの番手のものをどれくらい用意すればよいか迷いませんか?

今回は、数あるサンドペーパーの中から、シルバーアクセサリー作りでおすすめしたいサンドペーパーと、その保管方法をご紹介します。

サンドペーパーとは

金属ヤスリに代表される棒状のヤスリと違い、紙やシート状になっているヤスリのことです。

多くのサンドペーパーは、少し幅の広いA4サイズで、2~3分割して使うことがほとんどです。時にはそれ以上に分けることも。また、多少のリサイクルは出来るものの、基本的に目詰まりしたら新しいものを下ろすので、消耗品の1つです。

サンドペーパーがあればできること

  • 仕上げの磨き作業
  • 広範囲の面だし
  • 表面へのテクスチャー(ヘアライン)付け
  • 糸鋸やボール盤のバリ取り
  • 連続した曲面を出す
  • 塗装、酸化防止膜落とし

穴あけのバリはドリル刃、糸鋸のバリはキサゲで代用して、取ることもできます。

道具類

  • 錆落とし
  • 成形の仕上げ
  • 塗装、酸化防止膜落とし

向いていない作業

  • たくさん削り出すなどの、メインの形作り
  • 細かい波打ち型の切り口作り

サンドペーパーの見方

#+数字で細かさを表す

#の後ろについている数字で、そのサンドペーパーの目の粗さ、細かさを示しています。具体的には1平方センチメートルに対してどれだけの数、研磨剤である粒子があるかを示しています。例えば、#400なら、1 cm2に400粒、#2000なら1 cm2に2000粒研磨粒子がついています。

つまり、この#の後の番号が小さいほど目が荒くたくさん削れて、大きいほど目が細かく削れる量が少なくなります。

サンドペーパーの番手別の用途

呼び方 番手 使用用途
粗目(あらめ) #40~#100
  • 使用しない
中目(ちゅうめ) #120~#240
  • 金属表面に人工的にサビや緑青を発生させるために、傷をつけるとき
  • 鉄・鋼で出来た大きな道具の手入れ(サビ取りなど)
細目(さいめ) #280~#800
  • 金属の側面出しをするとき
  • キサゲ、タガネなどの道具の日々の手入れのとき
  • 面を出すとき
極細目(ごくさいめ) #1000~
  • テクスチャーをつけるとき
  • バリをとるとき
  • 面を出すとき
  • 仕上げ作業をするとき

一般的に金属加工で扱うのは#150~#2000です。

#2000位上の、#4000とかいうとても目が細かいペーパーも存在します。しかし、それほどのきめ細かさを必要とする場合は、グラノールを始めとしたクリーム状の研磨剤や、炭を使用する場合が多いです。粒子型研磨剤が地金に噛む可能性のあるペーパーをわざわざ使用する必要はありません。

サンドペーパーの呼び方

~~番、と呼びます。例えば、#400なら、400番、#2000なら2000番、と呼びます。

ペーパーの種類

紙ヤスリ=サンドペーパー

主に空研ぎ専用のペーパーのことです。耐水ペーパーに比べて1枚あたりの価格が低いことが多いです。水に濡らして使うことも出来ますが、耐水ペーパーと比べて地の紙が薄いこともあり、水に濡れるとすぐにくるんと丸まります。

~#1200くらいまでの粗さのペーパーは、紙ヤスリで良いです。

耐水ペーパー

紙ヤスリに耐水性を付けたものです。主に水研ぎに使われるペーパーで、濡らすことが前提のため、水で濡らしても巻かれにくいです。紙ヤスリに比べて耐久性があります。

布ヤスリ

粒子のついている地が紙ではなく布のタイプのペーパーです。こちらも主に水研ぎに使用します。別に紙ヤスリとして使っても問題はないですが、単価が高いので、わざわざ布ヤスリを紙ヤスリの代わりに使う必要はありません。

ゴワゴワしているので、金属ヤスリなどに巻いて使うには向いていません。

ペーパーの使い方

銀のような柔らかい金属には、ペーパーの粒子型研磨剤が剥がれて、研磨中に金属本体に粒子が噛むことが多いです。

ポイントや手順はこちらの記事を御覧ください。

シルバーアクセサリーの仕上げでの紙ヤスリの使い方

おすすめのペーパーのメーカー

アマゾンだと割高の場合が多いので、身近にあるホームセンターで必要な番手だけ買うのもありです。

初心者向けのペーパーセット

 小ぶりなペーパーのセット。初めてペーパーを使って見るときにおすすめです。

本格的に始めるなら1つの番手あたり、5~10枚づつのセットが便利です。

理研

安定の理研ブランド。使用中に粒子が引っかかったり噛んだりすることも少なく、使い勝手が良いです。

耐水ペーパーはいつもこちらのものを使っています。ただ、折って切るときに粒子型研磨剤が落ちるのが残念。

ただ、ネットショップでは50枚セットなどの大容量しか売ってないので、お近くのホームセンターで買うのがおすすめです。

MONOTAROブランド

このMONOTAROの自社ブランドのペーパーは全体的に切削能力が低いです。そのため、小さい番手のペーパーは、あまりの削れなさにイライラします。が、その点、仕上げ用の#2000はそこまで切削力を求められないので、うってつけというわけです。

MONOTAROサンドペーパーを見る

三共理化学

#2000以上のとても目の細かいペーパーは、この三共理化学のものがおすすめです。

でもペーパーを使わなくても、磨き液+いらない布(ウエス)で十分代用できます。

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