紙に描かれた下絵を金属に写す方法3つと使い分け方

買ったままのなまっていない(硬い)金属の表面は、直接下絵を描くのには適しません。鉛筆もボールペンも滑ってしまいます。

唯一、油性ペンだけ、買ったままの金属に絵を描くことが出来ます。そのため、細い線のある素敵なデザインは、一工夫してやらないと金属に写せません。

転写方法その1 手描きの下絵を金属に写す

手書きの下絵や、印刷した下絵をそのまま(反転させずに)、金属に写したい場合のやり方です。

必要なもの

  • 下絵
  • 地金
  • ボンド
  • へら(指でもOK)

やり方

手順1
下絵を用意する
紙に鉛筆で書いた場合、糸鋸で切っている間に線がかすれて消えてしまうことがあります。ボールペンか、極細油性ペンでなぞりましょう。
また、一度切り抜いてしまったデザイン画は再利用できません。同じデザインの物を作りたいときは、あらかじめコピーを取っておきましょう。
手順2
下絵を大きく切り抜く
下絵線ぎりぎりで切り抜くと、後で糸鋸で切るときに紙が剥がれやすくなります。5mm以上は余白を取るようにしましょう。
手順3
下絵を地金に貼る
指やへらを使って、木工用ボンドを地金の表面に薄く塗り伸ばします。その上に下絵の紙を貼りましょう。

紙にボンドを塗ると、紙がよれてしまい上手く金属に貼れなくなってしまいます。皺のもとになるので、指で空気を押し出しながら下絵を貼りましょう。

手順4
切りだした後は
紙を剥がします。ボンドがたっぷりついていれば、下絵をシールの様に剥がせます。

紙やボンドが残ってしまった場合はしばらく水につけた後、こすって落としましょう。

転写方法その2 印刷した下絵を金属に写す

パソコンで描かれた下絵や、手描きした下絵をコピーした場合に使えます。

パソコンで下絵を描くなら

繰り返しのパターンがある場合などは、パソコンで描くのがおススメです。

おすすめの無料お絵かきソフト

 

 

<ul>
<li>幾何学パターン <a href=”https://inkscape.org/ja/”>インクスケープ</a></li>
<li>イラスト全般  <a href=”http://firealpaca.com/ja/”>ファイヤーアルパカ</a></li>
</ul>

ソフトの使い方は各解説サイトをご覧ください。

私は元々SAI、インクスケープ、ファイヤーアルパカを使っていましたが、最近はもっぱらPhotoshopとillustratorです。

必要なもの

  • 印刷/コピーしたデザイン画
  • 地金
  • ティッシュペーパー 2枚くらい
  • シンナー(ネイル落としで代用可能)
  • 油性ペン

やり方

手順1
デザイン画を用意する
 転写すると、ハンコの作り方と一緒で、鏡面対称(左右逆に写る)になります。左右非対称なデザインで、文字など、どちらの面が表に来るかが重要である場合は、先にコピー機で反転コピーをしておきましょう。
手順2
地金に転写したいデザイン画を重ねる

デザイン画の面がわかるイラストを付ける

手順3
シンナーで転写する
ティッシュにシンナー系の溶剤を含ませて、デザインの裏側からポンポンと押します。
デザイン全体をまんべんなく押せたら、転写完成です。

ポイント

ティッシュがシンナーを含み過ぎていると、デザイン画は転写されますがにじみます。
逆にシンナーが少なすぎると、うっすらとしか写りません。
デザイン、紙、シンナー系溶液の種類に依存するので、一概にこれ、という分量はありませんが、紙が全体にしっとりするぐらいがちょうどよい場合が多いです。

手順4
乾燥するまで待つ
転写が済んだデザイン画を地金から外します。
地金表面のシンナー系溶剤が乾くのを待ちます。
手順5
写ったインクをなぞる
乾いたら、油性ペンでデザイン画をなぞりましょう。

ポイント

線通りになぞるのか、線の内側をなぞるのか、線の外側をなぞるのか、を意識して下さい。
そうすると、なぞったことによるデザインの狂い、線のずれを最小限に抑えることが出来ます。

注意
長時間シンナー系溶剤の匂いを嗅いでいると気持ち悪くなりますし、身体によくないです。しっかりと換気しましょう。

転写方法その3 油性ペンで直接下絵を地金に書く

目視で写します。デッサンの経験があるとスムーズに行えます。

必要なもの

  • 下絵
  • 地金
  • 油性ペン
  • シンナー(ネイル落とし)

見えにくいですが、一度火が入り、なまっている金属(加熱して柔らかくしてある金属のこと)には鉛筆で線を描くことも出来ます。やわらかい鉛筆がおすすめ。消しゴムで消すことも可能です。

やり方

目で見て下絵をフリーハンドで写す。以上。

間違えたらネイル落としで落としましょう。多少手は荒れますので、作業後のハンドクリームを忘れずに。

転写方法その4 番外編:罫書線(けがきせん)を地金につける

転写とは異なりますが、どこを切ればよいかのガイドライン的な意味で使います。主に直線や円など、決まった形のしるしをつけるときに重宝するやり方です。

カニコンパスを鉛筆に変えれば、罫書線をガイドラインとしても使えます。

罫書き線(けがきせん)をひく

地金表面にカニコンパス(金属用のコンパス)やノギスで傷をつけることを「罫書く(けがく)」と言います。そうして書かれた線のことを「罫書き線(けがきせん)」と呼びます。
地金の端から3 mmのところに線をひきたい、直径30 mmの円が描きたい、といった場合に使用します。紙にボールペンで一発描きするのと同じことと思っていただければ、だいたいあっています。

必要なもの

  • 地金
  • 直尺(金属製の定規)
  • カニコンパス
  • ノギス

金属へ下絵を写す方法の使い分け方

この3つ+1つの写し方、使い時はいつでしょうか?ケース毎に見てみましょう。

平面のとき

印刷したデザインを張れる場合ば、深く考えずにデザインの描いてある紙を木工用ボンドで金属に貼れば良いです。

剥がすときはぬるま湯につければOKです。

立体物のとき

デザイン画を張るのが難しいものの場合は、直接地金に書くことが多いです。
ものとしては、指輪、豆皿、花瓶など。

先端の柔らかいマジックペンを使用します。

彫金をするとき

「打ち出し」と呼ばれる、金属にエンボス加工を施す場合や、「彫り」と呼ばれる金属表面に凹凸を作るように削る場合。紙を貼ったところで意味がないので、直接金属に油性ペンでデザインを描きます。

まとめ

下絵別金属への写し方

  • 下絵を地金に貼るならボンド
  • ハンコの要領なら印刷+シンナーで写して油性ペンで清書
  • どちらも無理なら直接地金に油性ペンや鉛筆で書く

転写方法の使い分け方

  • 平面なら下絵を貼るかインクを写す
  • 立体物や彫りをするなら目視で写す

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